体育科卒銀行員経由のアントレプレナーのreport

日々勉強したこと、収益目的ではないです。Facebookに貼り付けたりはしないでください。

ウイスキー投資

f:id:u04b127e:20210914223222j:plain今回は少し「粋」な話かと思います。
特段推奨するわけではないので、あくまで情報提供として受け止めてください。
皆さんウイスキーはお好きでしょうか。私、ハイボールはまーまー好きで、1000円くらいのウイスキーを炭酸水で割って飲んだりはしますが、ストレートで飲んだことはありませんでしたし、投資対象として見たことももちろんありませんでした。

今回の勉強を機会に10万分のオールドウイスキーを購入しまして、試しにグレンモーレンジ(8000円くらいのもの)を買ってストレートで飲んでみたりしました。
オールドウイスキーはインテリア兼投資商品と思って買いましたが、実際届いてみると地震とか怖いのでしっかり包装して保管しています。ワインと違って常温で保管できるのが良い点です。
グレンモーレンジはうまいうまいとは聞いていましたが、本当においしかったです。お勧めです。

話の出所は半年で40万払って入塾した内藤忍さんの資産形成塾です。今回2期目に突入し継続会員として半額程度の塾料を払い、引き続き情報収集しています。

〇マーケットの高騰
さて、最近オークションで山崎55年が8500万、マッカラン60年が1憶7000万、イチローモルトのクラフトリセラリーが1憶ついたりとマーケットが高騰している。
もっと簡単な現行品でも、山崎18年定価2.5万(市場で見ることはないが)がセカンドマーケットで2、3年前だと6万くらいだったのに10万に値上がりし、山崎25年定価12.5万も同マーケットだと100万くらいに上がっている。これも4、5年前は50万くらいだった。マッカラン30年定価22万(日本では見ない)も現在70万くらいだ。
また軽井沢の蒸留所はカルト的な人気となっている。2003年頃廃業しているが、シェリー樽でつけたものが中国人に人気だ。30年ものは定価5万が100万、場合によっては1000万になっている。こういったオールドボトル(製品化して10年以上経過したもの)をマーケットにて40、50万で買えるなら買っておくと良いかもしれない。
しかし偽物も多いので注意が必要だ。妙に液面が高かったりすると怪しい。

〇スコッチについて
スコッチとはスコットランドウイスキーのことだが、スコットランドについて。イギリス連邦北に位置し、独立運動等も起きている。国土、人口とも北海道と同等であるが、北海道に蒸留所が3つなのに対してスコットランドは200くらいあり極端に多い。 スコッチの輸出は2016年で6000憶円、ブレンデッド(かけ合わせ、例えば山崎、白州、知多で「響」のようなもの)が30憶ポンド、シングルモルト(単一蒸留所)が13憶ポンド、毎秒41本輸出されているといった具合だ。
輸出先としては上位からアメリカ、フランス、シンガポール(中国への中継地点)、台湾(日本以上のウイスキーブームが起きている)、スペイン、ドイツ等だ。日本は13位。 このようにスコットランドにおいてウイスキー産業は北海油田に次ぐ基幹産業となっていることがわかる。

〇ジャパニーズウイスキーについて
日本のウイスキーの輸入に目を向けると、バブル期には800憶程度あったものが、2008年には170憶までに減少。その後ハイボールブームが起き、2000年代からはジャパニーズウイスキーの評価が高まってきている。 日本のウイスキーの人気の高さの要因は2点で、通常樽をオーク材で作るがなかなか海外から入ってこず、これをミズナラで樽を作ったところ、香木の香りがついて世界的に人気が出たということ、また100年の歴史があるジャパニーズウイスキーだがスコットランドの製法をコピーして作っているのは日本、カナダくらいでようやく30、40年ものが品評会に出るようになり竹鶴が金賞を取ってから地位を確立してきたような歴史がある。
一点注意したいのは倉吉というブランド。ここはスコットランドから樽を輸入し、ただ寝かせることを日本で行いジャパニーズウイスキーとして販売しているので厳密にはジャパニーズと言えるかという点。

〇マーケットの高騰理由
2000年代から中国経済の伸びは周知の通りで、ウイスキーが富裕層の間でステータスになっている。上海のバーにいくと、山崎の本物が一杯10万、偽物が一杯1万で売られており、帰る際に山崎12年を40万でお買い上げの、ような現象が起きている。 もう一つの要因として、1980年代のウイスキーのダウントレンドという時代背景が挙げられる。このウイスキー暗黒期に日本ではニッカ、サントリー、軽井沢、キリン等の地ウイスキー蒸留所が縮小され、2003年に軽井沢は潰れ、ニッカは稼働しなくなった。スコットランドも蒸留所が200から150くらいに減っている。
そうなるとこの時期に作られた原酒は少ないわけで、2010年以降今で言う20、30年物が希少ということで人気が出ているわけだ。

〇粋な世界へようこそ
ワインは食事と一緒にいただくものなので、2、3杯飲むこともあるだろうが、ウイスキーは15ミリを40分とかかけてバーで飲む、というスタイルなのでベロベロにもならない。そしてこういったウイスキーのストーリー、コーポレートアイデンテイティ等をバーテンダーに聞いたりして文化を知る喜びとともに、ウイスキーラバーの扉を開けてみてはどうか、という割と粋なお話。バーテンダーはそういったことを語らせると止まらない。

☆まとめ
なかなか面白い話だなと思って、研修後にスピーカーだった会社の社長に連絡して、10万くらいで投資用に買いたいと連絡しました。
私が買ったのはスコッチのグレンファークラス(写真のもの)、グレンモーレンジでしてそれなりのストーリーがあったのですが、下品な私はとりあえず10年置いて置こう、くらいにしか考えていないのが正直なところです。
話の中にはまとめた以外にも製法や日本だとどこの蒸留所が良いかなど、様々ありましたが割愛します。もしご興味あれば詳細お伝えできますのでお声がけください。やはりジャパニーズウイスキーはなかなか入手しづらく、スコッチの方が比較的買いやすいそうです。 ただし、チェリーピッキンングのようにこれとこれだけほしいです、みたいなお客さんは困ってしまうと釘も刺されていました。例えばバーには牛丼を300円で食べて、その後5000円のウイスキーを飲みにくるようなクレイジーなお客さんもいるそうです。でも売る側からするとそういったお客さんを大切にしたい気持ちがあるそうで、この勉強会のように金にものを言わせてごっそり買われると・・・のようなお話もありました笑。全体的に面白いお話でしたよ!