体育科卒銀行員経由のアントレプレナーのreport

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野立の太陽光投資やってみた

2020の春頃、通わせていただいている法人さまから五泉の山奥で野立の太陽光投資を始めました。


 

投資額1200万
1年間の表面利回8%
15年返済
金利1.8% 
売電単価19.8円
20年固定買取FIT

 

全額借入を利用。15年返済で20年固定買取であるため、最後の5年はフリーキャッシュフローとなるという商品。

 

簡易的な1年間の収支実績は写真の通りです。

 

 

☆1年経って感じること

 

・今のところ、やらなければよかったという気持ちが強い

 

理由

 

・20年後五泉の山奥に土地を持っていても仕方ないな、という後悔の気持ちがあるから(購入ではなくレンタルにすべきだった)

 

・草刈りを甘く見ていたから。ひらせいで200円の鎌を買って視察に行ったが、クジラに竹やりで立ち向かうような気持になった

 

・20年後の売電が不明確、仮に取り壊すとなると産業廃棄物扱いになり費用がかかるから

 

・単年度ベースで減価償却は除いても、収支は少なくてもプラスになると思っていたから

 

 

☆よかったこと

 

・単年度ベースで減価償却によって60万程会計上のマイナスを作れているので、単年度ベースでは節税になっている

 

・自己資金は1円も入れていないので信用枠の棄損だけで15年後の完済後、5年間のフリーキャッシュフローを楽しみにできる

 

・不動産投資と違い、空室、苦情等の心配はないため、普段は何もすることはない

 

 

 

「総括」

 

フルローンで取り組み、単年度の収支はトントンというのであれば、都心の中古ワンルームマンション投資に似ている。こちらであれば空室リスクはあれど人口からすると心配は少なく、ローンの残債が減っていくスピードよりも値下がりのスピードの方が遅い傾向があるため、5年後以降(長期譲渡)の売却でキャピタルゲインを得られる可能性がある。一方太陽光投資は中古市場での売却を試みると、15年固定買取というルールがあるためキャピタルゲインを得られることはない。

 

そうなると、ひたすら15年完済後の最後の5年のフリーキャッシュフローにのみ旨味があると言える。ただしパワコンの交換、将来の撤去費用等は差し引く必要があり、しかも未知数であるためトータルのプラスはもしかしたら100万くらいなのかもしれない。

 

20年、25年で100万の利益だとしたら、100万÷1200万=8,3%、 8.3%÷20年=年利0.4%の劣悪商品となる。

 

しかしここで考えるのは自己資金利回という観点だ。この考え方に立てばギリギリ納得できる。

 

私はこの投資に1円も身銭を切っていないし、今後繰上返済するつもりもない。そんなことをするくらいなら有価証券で運用した方が賢明だからだ。

 

ある意味他人の資本で例え20年、25年かかろうと100万なら100万利益が上がるのであれば、まぁ良しとするか、という考えだ。

 

将来の撤去費用に対する費用の未知数度合い、事業リスク等は数値化しにくいが、ある程度行き渡っている投資方法なのでそこまでストレスには感じていない。また色々な方に体験談として話せる経験値も数値化しにくいが私に引き出しにしっかり格納できたことはプラスだとも思う。

 

以上、太陽光投資をちょうど1年やってみての感想でした。