オートファジー、ご存知でしょうか。
「細胞内の古くなったタンパク質が新しく作り替えられる」ことを言います。
2016年、東京工業大学の大隅教授がオートファジーの研究でノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
どれだけすごいのか、お届けしたいと思います。
答えは→何も食べない時間を16時間作ること!です。
まず我々は体が資本であるということ。こんな私でも自分自身には1憶の保険をかけております。自分の「あるじ」は自分であり、誰も私の代わりをしてくれません。だから死ねないですし、健康でいないといけない。しかし、40が見えてきてだんだんおじさん体形になってきています。なんででしょう。おじさんだからでしょうか?
違うんです。どうやら食べ過ぎているみたいなんです、現代人は。
成人が一日に必要とするカロリーは1800くらいと言われていますが、例えばMacのハンバーガー、ポテト、ドリンクで簡単に1000キロカロリーは超えてしまいます。これを3食やっていてはカロリーオーバーするのは当たり前です。食べ過ぎは
→糖尿病、高脂血症などの動脈硬化、脳出血、脳梗塞、狭心症などの心疾患、そしてがんの原因となり、良いことは一つもありません。
一日に必要な糖質が何グラムでとか、難しい話は省きますが、わかったことはシンプルに食べ過ぎているという事実です。
空腹の時間を作ることで内臓を休ませる、ということに注目してみてはいかがでしょうか。
最後にものを食べてから10時間ほど経つと、肝臓に蓄えられた糖がなくなり、脂肪が分解されエネルギーとして使われるようになり、16時間を超えるとオートファジーという仕組みが働くようになります。体の不調とは細胞が古くなったり壊れたりすることで生じますが、オートファジーによって古くなった細胞が内側から新しく生まれ変われば、病気を避け、老化の進行を食い止めることができるのです。
そもそも1日3食食べないいけないと罰則があるわけではないですし、1日3食は現代になってからの文化です。
つまり、空腹時間を作りオートファジーを発動させることで
・内臓の疲れが取れて、内臓機能が高まり免疫力がアップする。
・血糖値が下がり、インスリンの適度な分泌が促され、血行障害が改善される。
・脂肪が分解され、肥満が引き起こすさまざまな問題が改善される。
・細胞が生まれ変わり、体の不調や老化の進行が改善される。
良いことだらけ、空腹は最高のクスリなのです。
カロリー計算など面倒なことは考えなくて良いので、毎日は難しくても週に一回から内臓を休めてあげてはいかがでしょうか。
そもそも、食べ物が口に入って胃の中で2,3時間から4,5時間、小腸で5から8時間、次いで大腸で15から20時間かけて消化していきます。これだけ時間がかかるのに、1日3食食べていたら、内臓という工場は24時間フル稼働状態です。我々は口に入れて飲み込んだら終わりだと思っていますが、内臓の気持ちになってみてください。ブラック企業状態です。内臓にも休みを与えてあげましょう。
ではどうやって食事と食事の間を16時間空けるか。いくつか例がありましたが、私には円グラフがあっていましたので実践中です。
まず19時前には夕飯を食べ終えます。睡眠までそこそこ時間があり22時に寝ます。6時に起きます。朝ごはんは食べずにお昼を11時を過ぎた頃適当に食べます。はい、16時間という流れです。そう、睡眠時間も加味していいのです。どうしても小腹がすくときはナッツ(素揚げ)はOKです。ナッツはオートファジーを促進する効果があるそうです。
この食事法の良いところは16時間空けること以外は食事制限がない点です。私も初めて1週間くらいですが、不思議とオートファジー!!と今の所健康マインドが勝ってますし、不思議と胃が小さくなったような感覚になります。
また、夜にものを食べないのはサーカディアンリズムにも合っています。人の体内時計は遺伝子レベルで昼動き、夜休むというリズムになっているのです。
私もよく夜中に会社で事務仕事をすることがありましたが、よく考えると副交感神経が優位に働いているところを無理やり気合いを入れて交感神経を活躍させ、エイ!と車に乗って会社に行く、これが美徳のように思っていましたが、よく考えると辛かったです・・・。
(今は日中の時間を有効に使う、と意識が変わりました。怠けているわけではないです)
一方、この方法のデメリットは筋力が低下することです。確かに2,3キロ平均ですぐに落ちますが、胸板が薄くなってきたようにも自覚しております。ですので必ず適度な筋トレを並行して行ってください。階段の昇り降り、腕立て、腹筋といったレベルで大丈夫です。
ちなみに私は20キロ、20キロのダンベルを購入しまして、つまり40キロで自宅スクワット20回、横になってベンチプレス風に20回はそこそこの頻度で行っています。
よく糖質制限という言葉を耳にしますが、日本の糖尿病学会では認められていません。糖質を食べない代わりに肉等を食べ過ぎ悪玉コレステロールが過多になりかえって体を壊すことにもなりかねません。若い人、高齢者は避けた方が良いでしょう。その点、この食事法は16時間空ける以外は何の制限もありません。こちらの方がよくないですか?
血圧が高い方、すごく多いと思います。そもそもなぜ血圧が高いのか、これは血管に余計なものが付着して血流を妨げ、さらに血液がドロドロでポンプの力が必要になるからです。 Macシェイクを細いストローで吸おうと思ったら思いっきり吸わないといけませんよね、これと同じです。こんなことを繰り返しているとどんどん血管が硬くなってしまいます。これが動脈硬化です。もうお分かりかと思いますが、16時間ものを食べず、オートファジーが発動するほどになればすべてが解決されます。
糖尿病、がん、認知症、すべてに因果関係があるわけですから。
アレルギーの人も近年多いと思いませんか?私も昔は花粉症大変そう、と思ってましたが重度の花粉症です。これは免疫機能の暴走と言われています、難しい内容は割愛しますが、さほど有害ではない花粉に対してもくしゃみ等で体外に放出しようとしている反応なのです。これもたどっていくと腸内環境の悪化が原因です。
→オートファジーで解決となるわけです。もし私の花粉症が治ったらもっと声を大にしたいと思っています。花粉症が治ってアンチエイジングできるなら16時間くらい頑張って空けようと思っています。
【まとめ】
世の中には知らないことがたくさんあるもので、この著者は医師であり詳細は割愛しましたが、医学的なデータもふんだんに記載してありました。
断食というのはようするにこういうことなのだと思いますがいかがでしょうか。しかし我々は1週間断食寺にこもる時間などありません。
健康サプリ、〇〇体操、色々ありますが、オートファジーは無料で実践できます。
この内容もオリエンタルラジオの中田さんがユーチューブ大学で解説していて、興味があり読みました。
皆さんが体調を壊すことで歯車が狂うことがたくさんあると思います。バランスシートには載っていない、ご自身という資本にオートファジーでメンテナンス、いかがでしょうか。