体育科卒銀行員経由のアントレプレナーのreport

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The Having 富と幸運を引き寄せる力

 

 

 

引き寄せの法則、前向きな言葉を使う、プラス思考、オンリーワン。ようするにそういった内容でした。

「ハビング」→今できている、持っていることに喜びを覚えること。そう解釈しました。

それによって不安や妬みから解放され、良い方向に人生が向かうのだと。終始ハビングハビングと書かれていたので同じことの繰り返しに若干思えましたが、印象に残ったことを2点。

 

〇寓話 きれいな花を咲かせたね

ある人がさまざまな植物を庭に植えた。一生懸命に水をやり丹精込めて育てたものの、いつまで経っても花は咲かなかった。しおれていく木や花に庭の主は尋ねた。

「どうしてこんなふうに枯れていくんだい?」

イチョウの木が言った。

「松の木のように気高さがないからです」

松の木も力なく答えた。

「私も自信がありません。リンゴの木のように、おいしい実をつけられないんですから」

リンゴの木も負けずに口をはさんだ。

「私はひまわりのように大輪の花を咲かせることができません」

そのときだった。ぐったりした木々の間に、野の花が見えた。庭の主が尋ねた。

「みんなが枯れていくのに、おまえだけ綺麗な花を咲かせたのだな。その秘訣は何だい?」

野の花はそっと微笑みながら答えた。

「私には、小さくて素朴だという良さがあります。そうした風情が人々に喜びを与えることも知っています。こんな自分の姿が愛らしくて好きです。かわいらしい花を咲かせることができて、私はとても幸せなんです」

野の花は自分自身として生きる喜びと幸せを十分に感じていた。ほかの草木がしおれていくなか、ひとり花を咲かせる秘訣がそこにあった。

〇幸運な男

オーストラリアのショートトラック選手、スティーブン・ブラッドバリー冬季オリンピックで前の選手が次々転倒していく中、棚ぼたで金メダルを取った有名な選手だ。彼は2回戦でも準決勝でも上位選手の失格、転倒で勝ち上がっていた。

しかし幸運な主人公になるまでの話はあまり知られていない。彼は12年間欠かすことなく、週に6回、5時間のトレーニングを続けた。しかも1994年のオリンピックでは予選敗退、1998年は食中毒、2000年には首の重傷で引退まで考えていた。そして2002年ソルトレークシティでの金メダル。

オリンピック後のインタビューで彼はこう答えている。

「運がよかったのは事実だ。決勝の瞬間は自分がメダルを取れるなんて想像もしていなかった。でも幸運を手に入れるまで、僕がコツコツ努力してきたこともわかってほしい。この金メダルは10年間、あきらめずに滑ってきた自分に与えられたご褒美なんだ」

 

〇まとめ

会社やクリニックの経営に比べれば規模は小さいですが、歩合の仕事をしていると不安です。契約をいただけないと給料がなくなるわけですから。

ただこの本を読んで、「そうはいってもこうして毎日生活できている」と思えるように少しはなりました。この本で言うところの「ハビング」の実践ですね。入社12年目に入り、子育てや住宅ローンにも目途が立ちつつあることも要因かもしれませんが、なんとなくこういった本を深層心理で欲していたのかもしれません。

寓話は人と比べても仕方ないという教えなのでしょうし、オリンピックの話は努力はもちろん必要だよね、ということでしょう。

読み始めて30ページくらいでだいたいの趣旨は理解できたので読み切るほどの価値があるかは疑問ですが、確かに少し不安な気持ちになる時に「ハビングハビング」と言うようになった自分がいます。

今できていること、持っているものに喜びを感じていると良い話が舞い込んでくる、なんとなくわかると感じられる方は多いのではないでしょうか。ハビングの実践、いかがでしょうか。