体育科卒銀行員経由のアントレプレナーのreport

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父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え  ジェイエル・コリンズ

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この書籍を読むきっかけになったのはオリエンタルラジオの中田さんのユーチューブ大学です。中田さんは吉本興業を離れ、この春からシンガポールに移住するそうですね。

示されている一つの答えについて、ある意味回りくどく、深堀して解説しています。

答えはこれです。

「個別銘柄に選びに成功する確率はとても小さいのでの、インデックスを構成するすべての株式を買うことで、よりよい結果が得られる。」

この手の情報が増えてくることで、実際にFIREに続きこの本を読んだわけですが、どうやらこれが答えのようです。私はこの考え方に賛同します。一個人の資産形成においてはかなりのウェイトをこの考え方に則って行っていいように思います。

それではこの答えがなぜ正当なのか、この書籍に書いてありましたので、いくつかご紹介したいと思います。

以下引用と簡単な私の見解を都度都度入れていきたいと思います。従ってレポート全体に対する考察を今回は割愛致します。また先ほど答えを書きましたので、ややくどく感じるかもしれませんがご容赦ください。

〇優れた個別株式の銘柄を見分けられると信じている

〇泡に集中してしまう

〇投資家としてあなたが考えなくてはならないのは

〇インデックスファンドはやる気のない人のためのものか

〇米国インデックスで良い理由

〇ウォーレンバフェットの手紙

〇資産を積み上げるステージにいる人は

〇優れた個別株式の銘柄を見分けられると信じている

私たちは儲かる株式を選び出すことはできません。不快に思わないでください。ビジネスで投資を行っているプロのほとんども、できません。この能力を持つ人が少ないため、それができる人はとても有名になります。2011年に私はあるトレンドを見つけたと思いました。その時選んだ5銘柄が4か月で19%も値上がりしたのです。その年の市場全体は横ばいでしたが、私は利益ベースにすれば60%近い利益をだしました。その時の興奮は忘れません。しかし、これを毎年繰り返すことは不可能です。短期的な成功にはなりますが、長期で資産を増やしていく基盤になるようなものではありません。インデックスを少しでも上回る成績を残し続けることはとてつもなく難しいことです。それもあって時々勝つことはあっても私はポートフォリオの大部分をインデックスファンドに任せています。

→極論、運用を勧めてくる証券会社の営業マン、銀行の営業マン、保険の営業マンは不要ということ。なぜならインデックスファンドが答えだから。確かに最近はテスラ等値上がりしているが、では来年はどこの会社が儲かりますか?という話。長期で考えればインデックスファンドが一番。なぜならずっと成長してきているから。

〇泡に集中してしまう

快適な夏の午後、冷えたグラスにビールを注いだとしましょう。この時ビールと泡の比率が適度になれば最高です。しかし誰かが空のグラスに勢いよくビールを注ぐとどうでしょう。泡ばかりになりますね。このビールの話は株式市場に関連する部分があります。ビール部分は、私たちが保有することができる実態として事業。泡の部分は時々刻々変動する株式という紙の価格。毎年の株価レポートの世界です。日々の変動にさらされ投資家が追いつめられることのある市場です。これは本気で資産を増やそうとする賢明な人々が無視するところです。

→今日は上がった下がったというのは本来どうでもいいことで、正にビールの泡ということ。本質的なことを考えれば今日下がったから一気に買おう、そして上がったら売ろうというのは極端に言えば偶然の産物でしかない。

※もちろん過去に日経225の短期売買のレポートをお送りしたことがあるので、ビールの泡を否定するわけではない。比率でいうと泡はビールよりも少なくあるべきだということ。にもかかわらず、運用の世界では泡について語られる場面がすごく多いと感じる。

〇投資家としてあなたが考えなくてはならないのは

資産形成のためにどれだけリスクを取るかという決断です。過去100年以上の実績を振り返って、とんでもない出来事を重く考えるか、歴史的に見て上昇する傾向に投資するのか、という選択です。あくまでもシンプルにいきましょう。

→これまで世界では数々の危機といわれることがあったが、超長期でアメリカ経済のインデックスSP500などのインデックス指数を見てほしい。右肩上がりだ。この超長期の上昇傾向を考えれば、一時のとんでもない出来事はいずれ回復するということ。現在のコロナも人類の英知によって必ず乗り越えられるはず。その時々のとんでもない出来事で淘汰される業種、業界、会社もあるだろうが株式市場全体は死なない。インデックスというものの中から淘汰された銘柄は勝手に退場させられていく。

〇インデックスファンドはやる気のない人のためのものか

インデックスファンドへの投資は良いアドバイスではあるものの、投資に向き合う人たちはもっと汗をかいて、頭を使って頑張ればより良い結果を求められると考えているのです。なんとばかばかしいことか。インデックスファンドを作ったジャックボーグルは言います。「61年このビジネスをやってきましたが、市場に勝つことはできません。勝った人に会ったこともありませんし、勝った人に会ったという人にも会ったことがありません。」プロの運用者に手数料を払うよりも、インデックスですべての銘柄を買っておけば確実にプロに勝てます。私はプロに高い手数料を支払うことに疑問を投げかけてきました。当然反発が出ます。しかしインデックスファンドの40年の実績が有効だったと何度も確認され、支持者を拡大してきました。

勝てる銘柄を選ぶことは、できません。できると主張する多くの人々も、実はできていません。コストがかかり無駄足に終わるだけなのです。このことを謙虚に受け入れることができれば、資産を増やす能力は驚くほど向上します。

賢い人々にとってただ全部の銘柄を買うインデックスよりも悪い成績しか上げられないことを受け入れるのはとても困難です。そういう人たちはよい企業を見つけ出し、悪い企業を避けることができると思えて仕方ないのです。しかし、実際には容易ではありません。私自身これを認めることは困難でした。そのため、なんとかしてインデックスを上回る成績を挙げようと、長い時間と多額の資金をつぎ込んで無駄にしました。

1960年代にアメリカではゼネラルモータース(GM)が強力に市場を支配していたため、他のメーカーが太刀打ちできないと、政府はGMの解体を試みました。今では政府から巨額の支援を得て、なんとか生き延びています。同じ会社の話だとは思えません。逆に1990年代にプロの投資家はアップルが生き残れない方にかけていました。この本を書いている時点でアップルの時価総額は世界トップです。

過去15年間インデックスがアクティブ運用を上回ったケースが82%、過去30年間だと99%に上がります。

ファイナンスの世界では、1から2年あるいはせいぜい3年間にわたってインデックスを上回った個人投資家やプロの運用者の話が氾濫しています。ごく稀にバフェットのように長期間にわたって勝ち続けている人もいますが。

皆さんは、投資をする際のコストを軽視し過ぎています。ファンドやアドバイザーに年1、2%の手数料を払うことはたいしたことではないように見えます。特に運用がうまくいっている時は。でも間違えないでください。これらの手数料はあなたの財産に悪魔の足かせをはめることになります。

参考までにファンドが投資家から取る手数料比率は1.25%が平均的です。それに対してインデックスの場合は0.05%です。運用が悪い時もこの費用はかかります。

このように考えるとよいでしょう。投資額の配当で暮らすことを前提とした場合、保有資産の4%を毎年使えるのか、3%しか使えないのか。どちらが良いでしょうか。

結果を早く出したい、興奮を得たい、自慢をしたい人がいます。自分が保有する株が3倍になったという栄誉を得ようとします。それに比べてインデックスに任せたまま長期にわたって市場の魔法が作用してくれることに期待を持つことは、エキサイティングではありません。とても大きな利益を得られるのですが。私などは興奮は別の場所に探します。資産を増やすことはインデックスに任せたいと思います。

最後に最も大きな影響力を持つものがあります。アドバイスや取引を売り込むために、どこよりもうまく運用できると信じ込ませようとする大きな力が働いています。ファンドマネジャー、投信運用会社、ファイナンシャルアドバイザー、株式アナリスト、ブログの運営者、様々な人があなたの財布に手を突っ込みたいと狙っています。そういった売り込みに私たちは洗脳されているのです。

インデックス投資に人気が集まれば、ファンドマネジャーやその関係者への手数料が消えてしまいます。彼らがことあるごとにインデックスの悪口をいう理由がわかるでしょう。

ストリートファイトでハイキックを使おうと思ったら、その前にこう考えてください。私はブルースリーだったかな。答えがノーならキックはやめましょう。映画や道場ではハイキックはかっこいい技に見えますが、ストリートではリスクが大きいのです。あたなの技術が優れていて、相手をはるかに上回っているのでない限り、あなたは攻撃されやすい危険なリスクを負うことになります。

ところがストリートや投資家の世界で、自分が相手よりも優れているとわかることは、まずありません。投資でも特定の銘柄やファンドマネジャーを選ぼうとする前に、自分に問いかけてください。私はウォーレンバフェットだったかな。もし答えがノーだったら、地に足をつけてインデックス投資を選びましょう。

→随分長いが、ほぼここにすべて書かれている。1000万が1500万にたった1年でなることもあるだろうが、それが毎年続くか、この1点である。インデックス投資はずっと、上がり続けてきている。

高学歴の人が大手証券会社に就職しているのも本来おかしな話にさえ思える。ただし短期的に利益が上がることを追求したい人はつきあえばよい。

IFAの方の話を聞いても、販売手数料は3%、年間で保有資産の1%を手数料と言っている。インデックスであればこのアドバイス料は無料だ。

悪いことはいわないので、大金をかけるなら長期インデックス投資だ。下手なことをせず、すべての卵を一つのかごに入れて、そのことを忘れることだ。

〇米国インデックスで良い理由

国際的なファンドを保有する最大の理由は、アメリカに過度に依存したくないということでしょう。そしてアメリカ市場との関連が薄い投資商品の成長を楽しみにしたいということだと思います。

しかし、実はその部分は既にカバーされているのです。まずアメリカの上位500社の大企業は世界株式全体の80%を構成しています。これらトップグループの500社はどこも国際的に事業展開をしていて、売り上げ、利益の大半を海外であげいます。アップル、GE,マイクロソフトエクソンモービルバークシャーハサウェイ、キャタピラーコカ・コーラ、フォード等枚挙に暇がありません。

これらの企業は海外市場の成長としっかりつながっているのです。

アメリカの上位500社、SP500のインデックスファンドで良いということ。

〇ウォーレンバフェットの手紙

過去40年インデックスファンドへの投資は増え続け、正しさが確認されてきています。株式銘柄に最も優れたウォーレンバフェットでさえ、自分が亡くなったら、妻の信託財産はインデックスファンドに投資するように勧めている、と発表しています。

「私からのアドバイスはシンプルです。資金の10%を容易に現金化できるようにし、残る90%は低コストのSP500インデックスファンドに投資する。」

この方針でいけば、信託資産は長期的に見て、高級でファンドマネジャーを雇っている投資家のほとんどよりも良い成績を挙げるでしょう。

→この話を証券会社の営業マンに伝えてみていただきたい。ぐうの音も出ないはずである。なぜなら、ではあなたはバフェットよりも良い運用成果が出せるのですか?だとしたらなぜ世界的に有名ではないのか?となる。

〇資産を積み上げるステージにいる人は

資産を積み上げるステージにいる人は、毎月の収入の中からできるだけ多くの投資に回しているはずです。ある意味、毎月の投資は、やむをえずドルコスト平均法で投資しているようなもので、その後の変動をいくらかは平準化する役割を果たしてくれます。それを何年も何十年も継続することになります。もちろん投資総額を一気に投資することは選択したくてもできません。しかし、あなたが投資できる資金が手に入ったら、直ちに投資に回して、最大限の運用を実現しましょう。私ならそうします。

あなたが資産を維持するステージにいる場合には、変動をなだらかにするために債権を含むポートフォリオになっているはずです。その資産配分に従って、まとまった資金を投入してください。その資産配分自体がリスクを低くしてくれます。

怖くてこのアドバイスに従えない場合や、投資した途端に市場が下落するかもしれないと思うと、夜も眠れないという場合は、ドルコスト平均法を使うのが良いでしょう。何をやっても世界の終わりがくるわけではありませんから。

ドルコスト平均法だけが良いわけではない。まとまった資産があって10年も使わないのであれば、一気にインデックスに投入することでよい。