体育科卒銀行員経由のアントレプレナーのreport

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古賀稔彦

バルセロナ五輪での判定勝ちによる金メダルの瞬間、天を仰ぎ男泣きするその姿は、当時小学生だった私も鮮明に覚えています。 先日福岡で柔道家古賀稔彦さんの講演を聴いてきました。   天才と言われる人は様々な業界にいます。野球であれば長嶋、イチロー、テニスであれば錦織圭。しかし実は天から与えられた才能は人それぞれ違います。優しい、気遣いができる、足が速い、その才能をどう引き出すか、その挑戦をし続けることが大切です。 頭の中で考えた答えと、努力し体験した答えは違います。努力して得た喜び、仲間、充実感は頭で考えて出した答えとは全く違います。 そして協力してくれた人への恩返し、この恩返しの力、誰かの為にという時の力は自分の為に発揮する力よりも大きいと実感しています。 20歳で出場したソウル五輪。優勝候補で出場し、行きの成田空港では多くの報道陣、ファンが押しかけました。柔道という競技は4年に一度五輪の時にだけものすごい注目を集めます。しかし結果はメダルも獲得できず惨敗。帰国した際の成田空港は出迎えもまばら、こうも対応が違うのか、自分なりに頑張ったのに、と人間不信になりました。 数日後テレビで自分が負けた試合が流れていて何気なく見ていると、負けた試合で観客席が映り、あろうことか両親が観客に頭を下げて詫びている様子が映りました。その時ものすごく恥ずかしい気持ちになりました。闘っていたのは自分一人じゃなかったんだと。 応援してくれる家族、練習に協力してくれる仲間がいたことに気付いた私は、次の五輪では応援してくれている人を喜ばせたい、悲劇のヒーローを演じている場合ではないと彼らのために努力しました。 それからは試合前には必ず自分を応援してくれている環境に感謝するようになりました。みんなと一緒に闘っているという安心感を得ることができました。 2000年に引退し柔道着を一生着ていたいと自宅に道場を作りました。小学生からお年寄りまで柔道を通じて人間教育をしています。 はい、という素直な心 ありがとう、という感謝の心 私がします、という奉仕の心 すみません、という反省の心 お陰様、という謙虚な心 この5訓を練習前には唱和しています。   まとめ 
内容自体はシンプルだったように思いますが、道着を着て登場した古賀さんには金メダリストのものすごいオーラが漂っていました!