永遠の０ が随分騒がれてまして、私ももちろん見たんですが、個人的にはこの映画の方がぐっとくるものがありました。つい先日家族４人で見てきました。(妻、小学５年娘、小学２年娘を連れて) 第二次大戦が終わった頃、どさくさに紛れて
北方領土は
ソ連に占領され、ずるずると今日を迎えているわけですが、この意外と知られていない転換期にスポットを当てた映画です。 特徴は、○アニメ映像である点、○日本人と
ソ連人の交流が平等な立場で描かれている点、です。ともすると外国＝敵のような描写が多いですが、すごく
ニュートラルで、歴史に翻弄された当時の人々、のような描かれ方がされています。その中で悲しい現実や両国の人々の間の絆、愛が描かれています。またアニメ映画なので実写に比べて表現に幅が出るので、ストーリーが骨太な感じも受けます。 更にジョバンニとは主人公の名前(愛称)なのですが、これは
宮沢賢治の
銀河鉄道の夜の主人公の名前でもあります。どことなく悲しげな世界観がシンクロしていて白けることなく見ることもでき、
銀河鉄道の夜のメッセージ性とも似ている気がします。 昔の残酷な現実の上に今の私たちの生活が成り立っていることは一般的な戦争映画同様、深く感じることもでき、子ども達と素直に「平和な時代に生きることができて幸せだね。」と会話できる映画です。イオン新潟西、Ｔジョイ長岡で上映中です。良い映画でしたのでお勧めです。
